2009年1月27日火曜日

【猫哲学79】 アホバカクールビズ。

 
       猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃

(2002/11/04)

 うちのバカ猫は、暑いときにはダラーっと伸びて寝ている。

 それでもまだ暑いと思ったら、部屋の隅っこのいちばん涼しそうな場所に移動して、また寝る。これが真のクールビズである。

 寒くなったら、こんどは丸くなって寝る。もっと寒くなったら、私をにらみつけて「おいこら、そこへ座らんかい」と命令し、私の膝の上で寝る。これが真のウォームビズである。

 いま世間で流行っているクールビズにウォームビズ、あれはインチキである。なぜならその目的は省エネ、地球環境への負荷の軽減であるはずなのに、そのためのファッションを新たに生産・消費している。これまで着ていたものを捨てて、新しい洋服に着替えようというのである。これじゃあ、マクロでみると何の省エネにもならないばかりか、環境負荷を新たに作り出しているだけじゃないか。

 政府などはひどいもので、それによる経済効果を公表して自慢している。省エネが目的であるなら、経済効果など最小限でなければならないはずだろうが、小池環境大臣。うれしそうに着飾りやがって、こらおばはん、あんたアホとちゃうか。

 この程度の小学生にだってわかる論理矛盾を犯しながら、政府もマズゴミもいっこうに気付かないかのように振る舞っている。それどころか政府は嬉しそうに記者会見を開き、マズゴミもまた「ファッショナブルにウォームビズ」なんてニュースを垂れ流している。いったいどうなちまったんだろう、この国は。

 そこへいくとバカ猫は、暑いなら暑いなりに、寒いなら寒いなりに、その身ひとつで立ち向かっている。新しい毛皮を買ってくれなどとはけっしていわない。すばらしく地球にやさしい猫である。ついでに経済効果もゼロだから、私のサイフにもやさしい猫である。

 アホバカの話で思い出したけど、今年はでかいハリケーンがアメリカを直撃しましたな。あの災害を伝える記事では、どの新聞も「温暖化が原因か」という記事を書いていた。「原因か」の「か」というのがミソで、どの記事を読んでも「温暖化が原因とは断定できない」という識者の見解を載せて、結果的に温暖化に結びつけるのには失敗していた。見出し倒れというやつだ。あたりまえじゃないか。そんなもん、温暖化と結びつけて考えるほうがおかしいのだ。

 いつか書いたような気がするけど、また書いておこう。

 いいですか、地球温暖化というのは二酸化炭素の増加による大気の温暖化の話でしょ。でも、大気はまださほど温暖化していない。東京だって大阪だって、平均気温が1度でも上昇しようもんならもう暑くて暑くてたまらないから、誰だって気が付くさ。気温は上昇してなんかいないって。それに、もしも仮に大気が温暖化したとして、その影響を受けて海水温が上昇するのはまだまだずっと先の話だ。比熱と対流のことを知っていたら、中学生にだってわかる理屈だろうが。

 それなのに、ああそれなのに新聞記者ってのは、大気温がまださほど上昇していないのに「海水温上昇? 温暖化が原因か」などと平気で書いてしまう。中学校へ戻って理科を勉強しなおしてこんかい、われ! ああ、ムカつくなあ。

 それよりも、今年に限っていうなら、寒冷化のほうが心配なのだ。

 みんな忘れたふりをしているけど、昨年末から今年始めにかけて、火山噴火があいついで起きている。インドネシア、アメリカ大陸などの大きな火山が大噴火をしていたのだ。一例をあげると、マダン州マナム島(昨年11月)アンダマン州ニコバル島(同12月)グアテマラ3火山同時噴火(今年1月)西スマトラ州タラン火山(4月)メキシコ西部コリマ火山(5月)ガラパゴス諸島フェルナイディナ島クンブレ火山(5月)…ああ、きりがない。

 それらの噴煙はおそらく今後10年以上対流圏を漂い、太陽光をさえぎって日照量を減少させる。これが寒冷化の原因となる。

 1991年にフィリピンのピナツボ火山が大噴火したとき、その後数年間、地球はちょっとした寒冷化に襲われた。覚えていますか? 日本でも冷害で米が不作になり、例のタイ米騒動になったでしょ。今回の火山噴火による噴煙の量は、その何十倍といわれている。

 地球が寒冷化すると穀物の収穫量が減少し、それでなくとも飢餓状態にあるアフリカ大陸は飢餓が深刻になるし、穀物価格の暴騰、経済の混乱など、世界はかなりえらいこっちゃなのである。

 このことを計算にいれた米国の穀物メジャーは、早くも来年の穀物の先物取引を暴騰させ、その影響で現在の穀物価格も値上がりを始めているという。

 これらのことは、私の予言ではないので気をつけてお読みください。ひょっとしたらそうなる可能性がちょっとあるかも、という程度の話である。けっきょく何も起きないかもしれないし、何かが起きても気がつかない程度の些細なことかもしれない。気象というのは、そう簡単に予測できるほど単純なものではないのだ。

 そんなわけで、私は今年の夏の気温についてはかなり気にしていた。で、その結果わかったことは、今年はかなり涼しい夏だったということだ。マズゴミは温暖化のムードをあおりたてたかったらしくて、猛暑だ猛暑だと騒いでいたが、ぜんぜんそんなことはなかったよ。

 最高気温だってピークが36度くらいで、ほとんどの日は30度から34度までだった。大阪で猛暑といえば、38度くらいの日が続いたりときには40度を記録することもある。そんなのと比較すれば、今年の夏は例年になく過ごしやすい夏だった。

 私はこの夏、つきあいで甲子園へ高校野球を観に行ったのだけど、昔まだ若い頃によく行ったときの熱闘甲子園に比べれば、ぜんぜん暑くない甲子園だったよ。

 秋も、思いがけなく早くやってきた。アブラゼミの声を聞いたのは夏の真っ盛りの頃だったし、今年はついにツクツクホーシを聞くことなく終わってしまった。残念。あ、このへんの季節感は私の個人的なものにすぎるかも。

 これでこの冬の寒さが厳しいものだったとしたら、私の予測は本物であると思っていただいていい。そうなったら、巷の温暖化論者なんて蹴散らしてやるんだがな。でも、結論を急ぐのはよそう。来年の春をお楽しみに。

 あ、結論になっちゃった。

 今回は短いなあ、しかも哲学と関係ない話だし。どうしよう。ご不満な読者もおられるかもしれないなあ。

(んなことニャいニャい =byバカ猫)

(ボカッ! =私がバカ猫の頭を殴った音)

 まあいいか。猫哲学シリーズの最初のほうは、この程度の文章量だったんだよ。みなさん、覚えてる?

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「見て見て、白のミンク。あたしのウォームビズ」

 いつもの超美女は、いきなりオフィスに侵入してきてそんなことを言う。

「けっ、まだ寒くもないってのに…」

「毛皮はね、気温に関係なく気持ちいいのよ」

「やかましわ。大量虐殺されたミンクがかわいそうだと思わんか」

「あたしにはそれだけの価値があるのよ」

 くそっ。ケチをつけたいのだが、どうにも言葉が出てこない。うう…


[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com
[mail to:nekotetu@mbr.nifty.com]

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