2009年1月25日日曜日
【猫哲学7】 猫精神。
猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃
猫に心はあるのか。
そう聞かれて、あるにきまってるでしょ、と思ったあなたは正しい。だが一般的には、猫には心などなく、刺激に対して自動的に反応しているだけだという説が、正しいとされている。
どこの一般的じゃ、それは、って?
う~ん、まずキリスト教が人間を特別に神に選ばれた存在とするときに、心=魂が人間にだけ神によって与えられたのだと決めてしまった。それからデカルト以来の近代科学主義が、動物を一種の機械とみなすほうが合理的だと考えて、心みたいに重さも大きさも形もないものを、追放してしまった。
どいつもこいつも、猫を飼ったことがないからそんな結論になるんだろうアホ、といってやりたいが、異端は常に悲しい。
話はそれるが、人間の心までないものとみなしていいという連中もいて『人間機械論』なんて展開してた時代もあったよな(今まさにやってるそうですが)。
それに、昔の話だが、私が大学で心理学を勉強しようとしたら、助手の兄ちゃんにいわれちゃった。
『心みたいな大きさも重さも形もないものは、計測できないから客観的ではない。ゆえに科学の対象ではない。人間において計測可能なのは、その行動である。だから今後、心理学はなくなる。行動学だけが学問なのさ』。
私はがっかりして方向を見失い、大学に5年もいっちゃいました。ただサボっていただけだろうという噂もあるが、そんなことを信じないように。
心というのは、なぜか片隅においやられた存在なのだ。これが現代文明の最もあかんとこやと、私は思うがや。(何弁だ?)
だからここから先は、猫に心があると信じている人にだけ読んでいただきたい。心を否定する人は、読ませてあげない。以下の文章は自動的に消滅する。ふっふっふ。
■猫に心があることの証明1、悪口をいってみる。
「おまえ、ほんとに不細工やなあ」「額の縞、中途半端やで、ハゲに見えるぞ。何とかならんかったんか」
「尻尾も曲がってるし」
「・・・・以下悪口・・・・・・」
猫はだんだんなさけない顔になり、あなたの側を離れていくはずだ。悪口をいわれて嫌な感じになっているのは、まぎれもなく心である。悪口がまさか、彼の運動神経や筋肉を直接刺激するわけでもあるまい。あくまで言葉の「意味」であり、物理的刺激ではないものを、機械がどうやって認識したというのか。
■猫に心があることの証明2、猫は寝言をいう。
寝言をいうのである。フニャフニャフグフグ、みているとかなりおもしろい。寝たまま前足をぐりぐり動かしたりもする。夢をみているのだね。このとき彼は、外的刺激ではなく、内的刺激に反応していることになる。ではその内的刺激を構成し、行動にまで結びつけているのはいったいなんだろう。もちろん心である。人間も、夢は心でみている。足でみている人もたまにはいるらしいが。
このふたつの例をあげただけで、猫に心が備わっていることは誰だって認めるでしょう。認めない人もいるが、その場合はその人自身が心を持っていないからで、わからないのは仕方ないです。かわうそ。いやかわいそ。
ここで、青さんの居候猫の話をしましょう。
その猫は、箪笥→段ボール箱→箪笥…と飛び移る遊びが好きで、いつも楽しくドタバタとやっていたそうですが、ある日、段ボール箱の蓋が開いていた。で、いつものように箪笥→段ボールと飛び降りたら、段ボール箱の中にボスっと入ってしまった。緊張の数秒後、猫は必死で段ボール箱から這い出してきたというわけ。それを見た青さんは、大笑い。笑い転げて呼吸困難になりかけたそうです(呼吸困難は嘘です)。
それで、その猫はどうしたか。家出をして、3日間帰ってこなかったそうな。
私はその子の気持ちがよーくわかる。わーい、って楽しく遊んでいたつもりがあっ、落ちた! 暗い。パニック。ここはどこ? 私は誰? 必死で箱のなかをよじ登り、やっと出られたと思ったら、青さんが笑ってる。ショック、恥ずかしい、傷ついた。でもみんな私のせい。だからって、そんなに笑わなくてもいいでしょう!
彼女(雌だったそうです)は、恐怖とショックと傷ついたプライドを癒すために、どこかの物陰でじっとしていたんだろうなあ。
ここまで複雑で繊細な反応ができる猫という存在、心があるにきまっているじゃありませんか。人間だってこれほど繊細じゃないのはいっぱいいるけど。
少しカタイ話をいたしますと、ある学者の実験によれば、猫は一般に人間の5歳程度の言語認識能力まで持っているとか。とはいっても、これは猫の知能が5歳程度というのではありません。あくまで人間用の言語を、猫が無理して認識しているということ。本当の知能はもっと高いでしょうね。
「にゃあ」
おまえのことをいってるんじゃないよ、このバカ猫。
さてところで、心とはいったいなんだろう。みなさん知っているんだろうか。私は、実はよく知らないのだ。
[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com]
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