2009年1月25日日曜日

【猫哲学23】 猫温暖化。

 
       猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃



 今年の大阪は冷夏である。ビールとエアコンが売れないらしい。

 ある学者が、この冷夏は地球温暖化のせいであるといっていた。反対にヨーロッパは猛暑だそうだ。パリでは40度とか。(みちか姉さん、生きてる?)。かの地の猛暑も、学者は地球温暖化のせいだという。

 3年ほど前は耐えられないほどの猛暑だったが、学者は地球温暖化のせいだといっていた。その何年か前は、梅雨が長く続いて短い夏だったが、それも学者は温暖化のせいだといった。

 数年前に低温度の海水域が出現して(ラ・ニーニャという)気象不順が続いたが、やっぱり温暖化のせいだった。反対に、高温度の海水域(エル・ニーニョという)が出現した年があったが、これはもちろん温暖化のせいなのだった。

 つまり電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、すべて温暖化のせいなのである。これが現代なのだ。21世紀だぜ、ああ情けない。

 温暖化のことを猫哲学で扱うつもりはなかったのだが、ことはすでに科学という範疇を超えて暴走している。哲学的側面だけでも、事態はすでにめちゃくちゃになっているので、わが家のバカ猫の手を借りて語っておきたい。(本格的論述は『世の★実』でやります。おもしろいよーどうぞご期待)。

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■以下は私とバカ猫との想定問答である。

私:地球は温暖化するらしいぞ、えらいこっちゃ。

猫:あったかくなるのはうれしいニャ。

私:それだけじゃないんだ、南極北極の氷がとけだして、ここいらは沈  んじまうんだぞ。

猫:沈まないところへ行くニャ。

私:それだけじゃないんだ。食料生産だって壊滅しちまうぞ、食うもの  がなくなるんだ。

猫:植えればいいニャ。

私:どこに。

猫:沈まないところニャ。

私:おまえは気楽でいいな。誰がその土地を確保するんだよ。

猫:あんたニャ。

私:単純明快すぎて気がぬけるよ。まあ、それしかないよな。

猫:なぜ、あったかくなるというのかニャ?

私:人間が二酸化炭素を排出するのが問題なんだ。温室効果ガスといわ  れててだなあ、地球に熱をためちまうんだよ。

猫:出さなければいいニャ。

私:出さないと生きていけないんだよ。

猫:じゃあ、あきらめればいいニャ。

私:それじゃあ、話が終わっちまうよ。大量の二酸化炭素排出をやめれ  ば、温暖化は阻止できるんだよ。

猫:いっぱいだしているのは、だれニャ?

私:それはまあ、文明国の工業都市、自動車、発電所もそうかな。

猫:そのひとたちがやめればいいニャ。

私:やめれるわけないだろう、これが現代文明を支えているんだから。

猫:じゃあ、このままでいくニャ。

私:それだと大変なことになるから、問題なんじゃないか。

猫:あなたはへんニャ。このままではいけないというから、このままで  なくせばいいといったら、このままをかえられないという。じゃ、なにをなやんでいるニャ。

私:おまえ、いつからソクラテスみたいな哲学猫になったんだよ。

猫:猫哲学の主役だもんニャ。

(閑話休題。うちのバカ猫も成長したものである。)
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 さて、地球が温暖化すると、極地の氷がとけて、海面が上昇するという。本当だろうか。あなたは本当にそう思いますか? よ~く考えてみよう。

 まず北極の氷。あれは海の上に浮いてる。海水と氷の密度が完全につりあっている状態だから、とけたとしても海面はそのままである。1ミリだって上昇しない。

 これをもう少し詳しく説明しましょうか。中学生レベルの理科の知識があれば、氷の比重が0.9であることは誰でも知っているよね。だから水に浮くのだけど、氷も水も同じH2Oなわけだから、水が氷になるときに1.1倍に膨張していることになる。その0.1の部分が海面に出ているわけね。残りの9割は海面下にある。

 その氷がとけて水に戻るときは、膨張分は縮小して元にもどるわけだから、海面に出ている部分の体積はなくなっちゃうでしょ。だから、氷がとけても海面はそのまま。何も変わらない。これがまず基本ね。

 ところで気温が上昇するということは、大気の水蒸気保有量が上昇するということである。気温が高いほうが、空気は水蒸気をたくさん含むでしょ。ということは、雨がいっぱい降るということになる。

 ところで、気温が上昇したからといって、海水温がすぐに上昇すると考えてはいけない。海水は、そう簡単に暖まらない。比熱と対流のことを知っていれば、これくらいのことは中学生でも理解できる。

 地球温暖化といっても、ここ20年間で2~3度の上昇といわれている。たしかに大変な数字ではあるが、極地の海水温は-5度以下なので、いわれているような大気の温暖化があったとしても、-2度以上にはならないだろう。この温度では氷はとけない。これは小学生でも知っている科学の初歩の初歩である。

 さて、ここまで述べてきたことを綜合すると、こうなる。温暖化の進行で地球全体の湿度は上昇し、いま以上に雨が降る。温帯では雨だが、極地では雪である。その雪はとけない。氷山の上に降るのだから当然である。これまで以上に大量の雪が降るが、その一方で氷山はとけない。海水温がさほど上昇しないので、氷山はそのままである。これをマクロでみるとどうなるか。そう、氷山は成長するのである。海面上昇など起きない。ひたすら氷山は増大を続けるのだ。

 では南極の氷はどうかな。これは南極大陸の上にのっかっているで、これがとけて流れ出したら、海面上昇の原因になる。だが、大陸の温度がいきなり高くなったりしませんぜ。暖まりにくいという点では北極の海水以上かもしれない。

 で、そこにやっぱり今まで以上の雪が降るわけだから、氷山は成長するね。マクロでみると水が固定されてしまうのだから、海面は低下するんじゃないか?

 どーして、こんなに単純なことが誤解されたままでいるのだろうか。世の中の頭の良いお方たちは、いったいどんな科学知識と思考力をもっていらっしゃるのだろうね。さあて、文系の科学論だから、間違ってるかもしれんよ。反論のある人はかかってきなさい。丁寧に粉砕してあげようじゃないの。

 お次の話題。

 温室効果の原因として二酸化炭素ばかりがいわれるが、その何倍も強力な温室効果ガスがある。それは、メタンガス。

 メタンガスは森の腐った土とか、あるいは沼とかからぼこ、ぼこっと出てきているが、そんなものは量的には無視してよい(らしい)。この世の最も凶悪なメタンガス排出犯は、真犯人は!! 牛さんなのですううっ!

 牛が反芻動物であることは誰も知っていると思うが、あの7つの胃で人間にはとても消化できない植物セルロースを強力に消化しちまう。その過程で、ああ、何と、恐ろしい、メタンガスをげっぷとして出してしまうのだ。きゃーっ!

 この恐るべき超難問を何とかすべきであると真剣に考えた日本の研究者がいた。彼は夜も寝ないでかどうかは知らんが考えて、牛の飼料の配合と与えるタイミングを調整すれば、メタンガスのげっぷは3分の1におさえられるとして、堂々学会に発表したのである。すばらしい! 人類の未来に光を投げかけるすばらしい業績だ!ってか? アホらし。

 牛はそれでいいよ。(いや、よくない。げっぷをゼロにできてないもん)。世の中にはねえ、野生の牛なんかなんぼでもいるわけさ。水牛でしょ、カバでしょ、トナカイなんかも反芻動物だよ、日本カモシカもそうだ。あいつらにいったいどうしろというわけさ。それからね、アフリカを思い出してくれればいいけどね、牛を飼って生活している地域というのはかぎりなく貧しい地域も多いわけよ。そこの人たちに、飼料の配合を調整しなさいなんて、どの口で言えるよ。

 まあそんなわけで、「パンがないならお菓子を食べればいいじゃないの」という有名な台詞にかぎりなく近い研究だな。でも、この論文については、朝日新聞も毎日新聞もけっこうなスペースを割いて紹介したのだ。温暖化業界というのは、この程度のアホでも堂々と流通させてしまうほどに何でもありというわけかいな。

 こんな話を書いていたら、つい先日(8月14日)オーストラリアでヒツジの屁に税金をかけるというニュースが飛び込んできた。屁もメタンガスだから、環境負荷があるといいたいのだろう。へー! いったいどこがどう間違うとこのような奇妙な話になるのかな。あたしゃ、もう信じられまへんわ。

 その一方で、原発は野放しのままだ。いったん放出された二酸化炭素を再びを吸い込むのは森林だと思っている人が多いが、そんなものわずかなもんだ。実は99%を海が吸い込んでいる。なので、海がいきなり大きく変化しないかぎり、当面は大丈夫なのだ。その海に向かって温排水をたれ流し、直接海を温めているのが原発なのだが、それがこともあろうに「二酸化炭素を出さないからクリーンです」と主張するのだからどうしようもない。人類の支配者というのは、とことん良心と理性と論理性と羞恥心を失ってしまったようだ。

 極地の氷の話と似たような話だけど、さっき書いた氷山が増え続けるメカニズムと同じで、ヨーロッパの氷河も拡大するぞと警鐘を鳴らす科学者もいる。雪が大量に降るけど、氷河のあるようなところでは溶けないから、どんどん拡大して、しまいにはヨーロッパ全体、パリまでが氷河に覆われてしまうと主張していらっしゃいますよ。(みちか姉さん、もう少しの辛抱だ)。地球温暖化というのは、つまり欧州寒冷化のことだったのだ。あれ? いったいどないなっとんのや。ほへ。

 21世紀というのは、もっとすばらしい時代だろうと子供のときには思っていたものだが鉄腕アトム、いやはや、人類史上もっとも論理性に欠けた恥ずかしい世紀になろうとしているな、やれやれ。

 おいバカ猫、おまえはどう思う?

「よけいなこと考えないで寝ているニャ」

 なるほど。ごもっとも。


[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com
[mail to:nekotetu@mbr.nifty.com]

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