2009年1月26日月曜日
【猫哲学37】 猫宇宙飛行。
猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃
猫は宇宙飛行士になれない。
なぜこんな書き出しで始まるのかというと、宇宙の話を書きたかったからなんだけど、さてクイズです。世界初の宇宙飛行士の名前はなんというでしょう、知ってる?
ガガーリン、ボストーク1号「地球は青かった」…などと答えているようでは、あなたはまだまだですぞ。正解は、クドリャフカ。2、3番目がストレルカとベルカ、と続いて、ガガーリンは4番目なのだ。
聞いたことない? うん、無理もないかも。最初から3番目まではみんなライカ犬なのでした。世界初の宇宙飛行士は、犬だったのだ~! わんわん。ついでだけど、この子は雌犬だったので宇宙飛行女士かな。
ではなぜ犬が宇宙飛行士になれるのに、猫はなれないか。それは、猫というやつ、何か不都合がおきると、寝てしまうという変な性質をもっているからなのだ。
このあいだ、うちのバカ猫が、私が大事にしている紫電改のソリッドモデルに手を出しやがって、プロペラを折ってしまうという悲劇があった。あまりに腹がたったので、座布団です巻きにして一時間ばかり説教してやろうとしたら、す巻きのまま3分もしないうちにぐーすか寝てしまったのである。
それで思い出したけど、私の友だちが猫を飼っていて、似たような経験をしている。
その友人は、内蓋式で丸い穴のついたかっこいいゴミ箱(ステンレス製)を使っていた。外蓋をカポっと開けて、ティッシュペーパーなどを丸めてポイッと放り込むのがけっこう快感という楽しいゴミ箱ね。ある日、台所で用事をしていたら、フローリングで「カンカラカンカンカンッカカカ!」というすごい音がした。何だ何だと思って見にいったら、猫がゴミ箱の内蓋の丸い穴に首をつっこんで暴れている。内蓋はゴミ箱本体からはずれて、猫の首のまわりでパラボラ状態になっていた。
友人は(女の子です、京都の人)「あんたがいやしいことするからそうなったんやからな、しばらくそうしとき」といって猫を助けてあげなかったんだって。けっきょく、どうしてもパラボラから抜け出すことのできなかった猫は、しばらくするとパラボラ猫のままでぐーすか寝ちゃったそうだ。
ちょっと回り道したけど、要するに猫というやつは、何かまずいことがあると寝てしまうのである。これでは宇宙飛行士にはなれない。
せっかく宇宙へ行って実験をしようというのだから、何か問題が起きればそれにふさわしい反応してくれないと困るのだ。地上から様子をモニターしてみたら、寝ています、というのでは、何かハプニングが起きているのか単に気持ちがいいだけなのか、さっぱりわからない。その点では、何にでも素直に反応する犬のほうが、よほど宇宙飛行士に適しているというわけだ。
でもねえ、猫にとっては結果的にそのほうがよかったんだろうな。最初の宇宙飛行士であるハスキー犬のクドリャフカちゃんは、1957年11月3日、スプートニク2号で打ち上げられ、6日間地球を回ったあと、7日目に地球再突入するときに、大気圏での摩擦で衛星といっしょに燃え尽きてしまいました。生還するための装置は、最初から積んでいなかったのだ。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
さてその後、有人宇宙飛行でもソ連に先を越されたアメリカは、よほどくやしかったのか、ガガーリンが宇宙を飛んだ1ヶ月後にハスキー犬ではなくシェパードを乗せて、17分間の弾道宇宙飛行を成功させている。しかし、人間を乗せた軌道飛行となると、10ヶ月遅れの1962年、ジョン・グレンがフレンドシップ7に乗ってやっと成功させた。
まだ宇宙開発ってやつに、夢とロマンが残っていた時代のお話だな。この後、アポロ計画ってやつがあって、宇宙開発の歴史は嘘と謀略と銭のからんだいかがわしいものになっていくのであった。
話は変わりますけど、さいきんNASAの火星探査機「スピリット」が火星着陸に成功しましたね。おめでとうございます。でも、その直後に送ってきたカラー画像を見た私は、「またかよ…」とげんなりしましたよ。空が赤!!! なぜ空が赤いのだ。だれか、ちゃんと説明してくれ!
火星からカラー画像を送ってくることに初めて成功したのは、1975年、バイキング1号である。何と、30年近くも昔の話だね。そのとき送られてきたカラー画像を見たとき、私はぶったまげた。茶色の大地に青い空、まるで地球上の風景そのままだったのである。
ところがその2日後、NASAは「あの画像は、色調整を失敗していました。これが正しい画像です」と、まったく同じ絵で、しかも色がぜんぜん違うものを発表した。赤茶けた大地、ピンクの空。それは、前に発表された画像に赤色フィルターをかけて調整しなおしたものと、まるわかりの画像だった。最初の、間違いとされたもののほうが、色調として自然なのである。このときから、私はNASAの発表ってやつを信じていない。
さて、空が赤いというのは、どういうことなのだろうか。光の波長というものは、青が短く、赤が長い。青はいろいろな障害物に当たって散乱しやすく、赤は散乱しないで遠くまで届きやすい。地球の空の色が青いのは、上空で空気にぶつかって青が散乱しているからである。夕日が赤いのは、空気の層を斜めに通ってきたぶん、波長の長い赤が散乱して見えているからである。深い海に住んでいる魚の色が赤いのは、水の中をより深く届いてきた赤い波長を、生きるために利用しているからである。
地球ではそういうことだが、火星ではどうなのだろうか。火星には、大気はほとんどないといわれている。ならば、太陽の光はほとんど散乱せず地上に届くはずだ。だとしたら、最も散乱しにくい赤に見えるはずがないだろう。空が赤いということは、大気の密度が地球よりはるかに大きいと考えなければならない。ええ? どないなってんの?
火星の土が赤いので、大気中に巻き上げられ、赤くなるのだという人がいる。それなら、土を巻き上げるほどの風が必要だ。その風を起こすほどの大気密度は、おっと、ハンパじゃないぜ。
ヘンなのである。おかしいのである。我々が常識として持っているはずの火星についての知識を総動員すると、空が赤いなんてはずはないのである。では、我々の知識が間違いなのか、あるいはNASAの画像がおかしいのか。
私たち一般人は、ここで思考停止するしかない。これ以上の追求を続ける足がかりが、何もないのだ。すべてはNASAの手に握られているのである。
実は、今回のNASAの火星探査機の到着と時を同じくして、日本の火星探査機「のぞみ」、欧州機構の探査機も同時に火星に着陸することになっていた。しかし、その両方ともコントロールに失敗し、宇宙のゴミとなってしまった。そして米国の探査機だけが成功したというわけ。何だかなあ…、本当はどうなのだろうか。
ここで私は、NASAの陰謀論にまで走るつもりはない。そのことは機会があれば【世の★実】でゆっくりとやります。でも、ここでよく認識していただきたいのは、こと宇宙に関して、私たちはただひとつの情報ソースしかもっていないのに、その情報ソースはしばしば嘘とつくという事実である。この構造を、ぜひいつも忘れないようにしていただきたい。宇宙というのは、謎とロマンだけならとてもすばらしいのだが、嘘と疑惑にまで満ちているのだ。
ついでに話をしとくと、NASAは例の火星画像を発表した翌日に、主だったメンバーが記者会見をしたのだが、その会場には例の画像をでかでかとプリントアウトして壁に貼り、記者会見のバック絵として使っていた。その画像、空が青だったよ。ほへ。
話をまたまたがらりと変えるけど、日本人宇宙飛行士って、なんなのあれ。宇宙を飛んで、何をしたかったんだろうね。
向井さんって女性は、「宇宙でメダカの発生を研究します」とかいってスペースシャトルに乗ったよね。では、その宇宙メダカについて生物学的な知見を向井さんが何か公表したかというと、そんな話は一言も聞いてないよ。メダカは、この女のただの口実だったのではないか。
日本人宇宙飛行士では、毛利さんというのもマスコミと仲良しだが、私は、あの方が宇宙の話をするのを聞いたことがない。何かといえば地球が美しいとか環境を大切にしようとか、地球温暖化がどうとかこうとか。地べたの話はどなたからでも聞けるのよね。宇宙飛行士を売り物にするなら、宇宙について私たちの知らないことを語ってほしいもんなんだけどな。
この人が二度目の宇宙飛行に旅立ったとき、マスコミは「地球の立体地図」のためのデータを取りに行くんだと盛んに宣伝した。私は、そのデジタルマップのための測定機材が米空軍のものであり、プロジェクト全体が米軍の予算コントロールの下にあったことをちゃんと知っていたから、「あれは巡航ミサイルのためのデジタルマップを作るために行くのだ。軍事機密のデータが民間に公開されることは永遠にないから、立体地図なんて夢のまた夢だよ」といって周囲に嫌われていた。だが、今ではどうだ。誰が立体地図のことなんか覚えているってんだよ。
もっと根本的なところから話をすると、NASAには毎年20億ドルから40億ドルの賛助金が日本の科技庁から流れている。日本人宇宙飛行士なるものは、そのお礼としてNASAがサービスしてくれているものなのだ。つまり、スペースシャトルの乗船料が20億ドル(2200億円だぞ!)と思えばいい。いい値段やね。こういうことをまともに考えていくだけでも腹が立つが、前に書いた毛利さんのケースで問題なのは、その金を使って米軍への協力をしているということだ。つまり、毛利さんの乗船料という形をとった軍事援助なのだ。これは明白に憲法違反なので、その点を指摘する声も一部にはあった。それをはぐらかすために、「立体地図」という、一見平和利用に見える口実をくっつけたにすぎない。見え見えの騙し。陰謀なんていっても、この程度のレベルのものなんだけどね。みなさん、気付きなさいよ。
ことほどさように、現在の宇宙開発なるものはどえりゃーいかがわしかなものなのである。騙されてはいけない。
さて、ここまででは単なる社会批評になってしまうな。やはり哲学を少々いっときませんとにゃ。
そこで、宇宙とは何かについて考えてみよう。
宇宙とは世界のことである。その通りだが、でもそれでは話が終わってしまうので、どこまでが地球でどこからが宇宙なのかという話をしよう。
地球とは、大地の表面までだといってしまうと、それでとても明快なのだが、それでは大地の表面より外側に住んでいる私たちは宇宙人ということになってしまう。私はそれでかまわないと思うが、それは違うんでないのと思う方々が大半だろう。
それでは空を飛んでいる鳥はどうなのだ。あいつらは地球外にいるのかというと、感覚的にはそうでもないな。地球とは、どうやら大気圏も含む概念のようである。では、大気というのはいったいどれくらいの高度にまであるのだろうか…。
などと書いていくとまたきりがなくなるので、スペースシャトルというのが宇宙船といわれているのだから、それはいったいどれくらいの高度を飛んでいるのかを話したほうが早そうだな。
そう思って、スペースシャトルの飛行高度なるものを調べてみようとしたら、明確に書いてあるものがない。ある情報では地上350キロとなっているが、別の情報では500キロとある。700キロというのもあった。いったい、どれが正解なんじゃい。唯一、毛利宇宙飛行士の軌道高度というのが233キロというのがあって、これを標準として考えてみよう。
地球の直径は、誤差もあるが、1万2800キロ程度である。これに対する233キロとは、どれほどのものだろう。
まず、直径1メートル30センチの風船でできた球体を想像してください。大きいよ。かかえるのがやっとだね。では次に、その表面から3センチのところを飛んでいる虫みたいなものを想像してください。できましたか? はい、これがスペースシャトルの高度です。しょぼ。
実は、そのもっと外側にはバン・アレン帯があって、地球の磁力と電子が相互作用する激しいエネルギーの帯となっている。その高度は内帯が3000~5000キロ、外帯は2万キロ。つまりスペースシャトルの10~100倍の高度である。真の宇宙は、その外に広がっている。今のところ、それより遠くに行ったことのある人は、アポロ計画の宇宙飛行士だけである(ということになっている)。
スペースシャトルというのは、池の表面のミズスマシが、空を飛べるわけでもないのに、「空を飛んでいる」と主張しているようなものなのだ。どへ。
私はなにも、現代科学技術の限界に難癖をつけているわけではない。嘘を嘘だと指摘しているだけだ。
子供と宇宙の話をしてみるといい。最低でも火星や木星、もっと遠くのシリウス、白鳥座、さらに大マゼラン星雲あたりを連想して、目を輝かせるはずだ。その夢を、たかだか大気圏外程度の低空飛行にすりかえてはぐらかしてみせるとは、何が宇宙へのロマンだよ。私たちは、あの程度のちゃちなもので想像力をすり減らしてはだめだ。夢を語るなら、宇宙の果てと永遠を心の視野に入れて語ろうではないか。人間の本当の能力とは、本来そういうことのためにあるのだと、私は信じるのであるのだぜい。
と、ここまで考えてみて、いったい日本人宇宙飛行士というのは、宇宙飛行士なのかね。
宇宙については、いくら語っても語りきれないので、今回はこのへんで。実はバカ猫が、メシはまだかとガンを飛ばしているのである。おーこわ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あなたのアメリカ嫌いにも困ったものね」
ある日、こんな話をしていたら、例の美女がいった。
「アメリカが最初に宇宙に送ったシェパードって、あれアラン・シェパードって人間の宇宙飛行士でしょ」
「おっと、バレてたか」
「犬と人間をいっしょにしちゃダメじゃない」
「同じようなものだと思うが。とくにアメリカ人は」
「そういうことじゃないわよ。犬に対する敬意が足りないと、あたしはいってるの」
「おお!! 知り合って20年、初めてきみと意見が合ったぞ! 感激だ」
「歳をバラしたら、絶交だからね!」
へいへい。ああ、今日はいい一日になりそうだ。
[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com/]
[mail to:nekotetu@mbr.nifty.com]
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿