2009年1月27日火曜日

【猫哲学85】 猫陰謀論。

 
       猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃


 阪神タイガースが日本シリーズで4連敗したのはフリーメーソンの陰謀である。

 はちゃめちゃに唐突な出だしだな。では、普通に始めてみよう。

 今夜は月夜で、猫集会がある。

 私の住むマンションの向かい側に、どこかの会社の古い寮と思われる庭園と四阿のついた建物があって、そこの広い駐車場が猫集会の場である。ほとんど誰も立ち入らない建物で、そこそこしっかりとした壁に囲まれて安全だから、ふだんからそこは猫屋敷状態だが、とりわけ猫集会の夜は壮観である。

 近隣の野良猫や飼い猫が20匹以上も集まってきて、顔を中心に向けた円陣をつくる。そしてじっとうずくまり、まったく動かない。声はもちろん出さない。

 いったい何をやっているんだろうな、あいつら。おいバカ猫、おまえわかるか?

 うちのバカ猫は、いつもと変わらず寝たままである。

 う~ん。わからない。猫というのは変なやつらである。ひょっとすると人間を支配する陰謀でもたくらんでいて、情報交換なんかをやっているんだろうか。

 まさか、とあなたは思われるかもしれない。だけどね、人間だってあん風に、夜にまぎれて密かな集会をやっていて、陰謀をたくらんでいたりするんだからね。猫がそうであったとしても、私はちっとも不思議に思わないよ。

 何の話を始めたんだって?

 そう。今回は陰謀論の話である。現代人はあまりにもこのようなことを知らなさすぎるので、私が丁寧に説明しようでないの。

 とはいっても、このへんの話を始めたら紀元前のピラミッド建設から始まって、ピタゴラス教団、十字軍、聖堂騎士団、イエズス会、フランス革命にアメリカ独立革命、モーツアルトの毒殺とかハイドンの頭蓋骨盗難とか、それはもうものすごくいろいろと語らなくてはいけなくて、それぞれ本が一冊以上書けてしまう。コンパクトな猫哲学ではとてもやっていられないので、話を近代日本に限定します。みなさんご存知の名前がいろいろと出てくるから、けっこう面白いかもよ。

 では、フリーメーソンが実在する話からいこう。

 今から15年ほど前のことだが、私はとある企業イベントの仕事でサンフランシスコへ出張したことがある。そのイベント会場となったのは市内中央、丘の上にある多目的ホールで、名前をサンフランシスコ・マソニックホールといった。

 正確にはサンフランシスコ・マソニックテンプルという大きな施設の一部で、白くて美しい建物だった。サンフランシスコが対スペイン戦争の結果アメリカの領土になり、最初に建てられた大きな建物だったそうだ。今は立て替えられて近代的なビルになっている。

 マソニック。つまり英語で「メーソンのもの」。その建物はフリーメーソンの集会所だったのだ。おかげさまで私は、メーソンの内部を3日間もじっくりと見学できたのであった。

 誰がどんなコネでそんなホールをレンタルできたのか私は知らないのだけど、その企業イベントではゲスト講演者として大前研一の名前があった。はは~ん。なあるほどね。

 フリーメーソンなどというと、読者のみなさんはトンデモネタ、陰謀モノとして笑われるかもしれないけど、私がこれから書いていくことをどこまで否定できるかな。勝負しようじゃないの。

 さて、フリーメーソンの概要については百科事典でも見ていただくことにして(正確な記述は皆無だけどね)、さっきも書いたように近代日本の話題だけに限らせていただきます。

 それでは、日本における本格メーソン進出(汚染)物語の始まり~。

 むかしむかし、戦前の話なのじゃが、東京の六本木近くに水交社という名の立派な建物があったとな。海軍さんの建物で、将校さんが福利厚生や倶楽部として使うために建てたものだから、思いっきり贅沢に造られた日本を代表する名建築でありました。今は取り壊されているので見ることはできないけど、そうですなあ、鹿鳴館を想像してみてくださいな。あんなにケバくはないけど、まあそういう感じの建物でした。

 海軍でも将校以上、将軍や元帥や海軍大臣たちが集う、ある種の憧れの施設だったのです。

 戦時中の東京爆撃にもなぜか傷ひとつつかないで生き残ったこの建物は(わざとそうしたという説もあり)、戦後、あのマッカーサー占領軍司令官に「お、ここいいじゃん」と気に入られ、GHQ(占領軍総司令部)に接収されてGHQ本部となりました。

 マッカーサーはフリーメーソンです。自伝にもはっきりとそう書いてあります。彼の父親は、やっぱり陸軍総参謀長を勤めた人で、フリーメーソン・マサチューセッツロッジ(支部結社)のグランドマスター(いちばん偉い人)でした。

 息子のダグラス・マッカーサーはフィリピン総督をしていた時代にマニラでフィリピン・ロッジを創設し、そこのグランドマスターになりました。

 そのマッカーサーは日本占領の初日、水交社ビルにフリーメーソンのシンボルであるコンパスと定規のモニュメントを掲げ、ここがフリーメーソン日本支部であることを示しました。かなり退屈な話だけど、もう少しすると面白くなるから、がまんして読んでね。

 米軍占領下で戦後最初の総理大臣となったのは、幣原喜重郎という人です。この人は、シカゴ留学中にフリーメーソンに加入しています。シカゴに保管されている名簿に、ちゃんと記載されています。コピーは私も持っています。

 同じく戦後の首相で国際的に重要な役割を果たした鳩山一郎は、日本でフリーメーソンに加入しました。入社式の記念写真が残っています。その写真も私は持っています。

 占領軍が引き払った後、水交社ビルは本来は国民の資産ですから、日本国に返還されるべきでした。しかしGHQは、この建物を(株)森ビル(当時は森不動産)に破格の安値で売り払ったのです。フリーメーソン日本ロッジをここに残すことを条件に。

 水交社を愛していた日本海軍OBはものすごく怒って、建物の返還を求めて訴訟まで起こしましたが、裁判所はやっぱり相手にしてくれませんでした。

 こうして水交社ビルはそれから後もフリーメーソン日本支部の集会所であり続け、老朽化のために解体された跡地にも日本ロッジがあるビルが建てられているのでした。めでたしめでたし。

 さあ、昔話は終わりだ。これから六本木ヒルズタワーの物語をやっちゃうのだ。

 勘の良い読者ならもうおわかりかと思うけど、(株)森ビル社長の森稔はフリーメーソンである。だから、あのビルの回転ドアで子供が亡くなったとき、「あ、これは儀式殺人じゃないかな」と私は真剣に疑ったのだ。首を挟まれて死んだというのがいかにもそれらしい。調べてみると、あのビルではすでに同様の事故で大けがをする事件が4件も続けて起きていたのに、死者が出るまで森社長は何の手当もしなかったというのだね。

 もう一人、別の有名な森さんが六本木ヒルズタワーの住人である。あの元首相にして小泉首相の親分、サメの脳味噌といわれれるアホ森喜郎が、ヒルズタワーの超高級マンションへ、去年のはじめに引っ越してきた。

 さて、そのアホ森だけど、「神の国発言」とか「えひめ丸沈没賭ゴルフ事件」とかでめちゃくちゃに叩かれていたとき、国会の党首討論で民主党党首の鳩山由起夫(メーソン鳩山首相の長男)からメタクソに追求されて、次のように反論した。

「鳩山さん、あんたは友愛精神というものがわかっとらん」

 一瞬たじろぐ鳩山党首。だが、気を取り直してさらに森バカを追求すると、またもや

「鳩山さん、友愛精神だよ、友愛精神。あんたはわかってるのか」

 ほへ。

 ボケ老人の会話ではない。国会の場で交わされた討論である。議事録にも載っているんだからね。私の話はデタラメではないよ。

 さて、事情を知らない人には何のこっちゃさっぱりわからんでしょうな。ちょっと説明しましょうね。

 フリーメーソンには有名な標語があって、「自由、平等、友愛」というものだ。「博愛」ではなく「友愛」ね。

 これはフランス革命のスローガンにもなったし、国連憲章の前文にも出てくるし、日本国憲法だってその精神を基盤にしている。ちなみに、フランス革命が起きたとき、国民議会の議員の90%がフリーメーソンだったことが知られている。つまりフランス革命というのは、メーソン革命だったのだ。そのスローガンが「自由、平等、友愛」。

 んで、先の国会討論でのバカ森の発言の裏の意味は、こういうことになる。

「鳩山さん、あんたフリーメーソンでしょ。あんたの父親もそうだったでしょ。私も同じくフリーメーソンなんだから、ガタガタ追求しなさんなっての」

 それで追求をやめちゃう鳩山も鳩山だが、まさか国会の場でそういうことを言うとはねえ。100年後の歴史家は、この発言から国会議員のフリーメーソン汚染を嗅ぎ取るだろうさ。事実なんだから。

 で、その森ボケ野郎の住む六本木ヒルズには、ライブドアのホリエモン、楽天の三木谷、村上ファンドのサル村上がそれぞれ本社を構えている。同じビルに、連中に資金を提供したUBSウォーバーグ、リーマン・ブラザーズもまた日本支社を構えている。

 ウォーバーグなどと米語風に発音するからまぎらわしいけど、ワールブルクと書けば歴史に詳しい人は知ってるかな。ユダヤ人の悪徳金貸しである。『ヴェニスの商人』のモデルだといわれている。

 リーマン・ブラザーズというのは社名が変更されているから知らない人が多いが、前身はクーン・レーブ商会。ロスチャイルド商会の米国支部である。この会社の代表者であったヤコブ・シフという男が日露戦争の資金に苦しんでいた明治政府の戦争外債を買ってくれて、日本はロシアと戦うことができた。ある意味で恩人ともいえるが、日本政府はその金を利息つきでちゃんと償還しているから、つまりは兵士の血を吸って儲ける死の商人だわな。その会社の現代版が、ホリエモンの資金源なのである。

 ロスチャイルドは、江戸時代には子会社のジャーディン・マセソン商会を通じてトマス・グラバーを長崎に派遣し(グラバー邸って、今でも観光名所ですな)、江戸幕府を崩壊させて日本を内戦状態に導いた。長州・薩摩に鉄砲を売って大儲けしたわけね。そして、トマス・グラバーは上海でフリーメーソンと接触があったらしい。

 ユダヤ財閥とフリーメーソンとは切っても切れない関係、という話を始めるまた長くなるので、ここではパス。

 まあ諸々そんなようなわけで、近ごろ世間を騒がせているアホ面金満三バカトリオのことを、私はヒルズ族ならぬ蛭ズ族と呼んでいる。何も生産せず何も創造もせず、他人の血を吸って太っている連中に似合いの名前だろ。

 その連中がいるのと同じビルにフリーメーソン日本ロッジがあり、メーソン森元首相が住居を引っ越した去年になって、ニッポン放送株買い占め事件、TBS株買い占め事件、阪神電鉄株買い占め事件などが立て続けに起きた。

 これらはみんな偶然なのか?

 あれらの事件には、時間外株取り引き、不法な株価操作、インサイダー取り引きといった経済犯罪がてんこ盛りなのに、司法も政府も一切何も介入しようとしなかった。それどころか、麻生大臣などは「それが嫌なら上場するな」とまで開き直っていた。

 ユダヤ財閥、フリーメーソンロッジ、政治家、株ゴロ。こいつらが六本木ヒルズというひとつのビルに集まって、共通の目的に向かってタッグを組んでいる構図にしか私には見えないんだけどね。

 というわけで、あのサル顔村上ファンドが阪神電鉄株を買い占めて阪神タイガースをショック状態に陥れたのも、連中がなんかしょうもない陰謀を張り巡らしている証拠に違いないのだ。

 これが、ただの経済犯罪の範囲に収まっている間なら、私は苦笑いしつつ見守るだけだ。でもね、こういう集団が結束するのに必要な価値観の奥には、必ずいかがわしい魔術思想なんかがセットになっていて、血なまぐさい儀式殺人がからんでくるということを、世間一般の人はどれほどちゃんと認識できているだろうか。いや、このあたりのことは、深入りしないでおこう。

(詳しくは絶版となった名著『切り裂きジャックの真実』でも読んでください)。

 そういえば近頃、やけに幼児殺人が増えたよなあ。未解決なのも多いし…。

 何たって六本木ヒルズの所在地は郵便番号106、港区六本木6丁目だぜ。おー、悪魔の666、黙示録だオーメンだダミアンだ。ロックフェラーセンターのビルにも666って番地表示があるのを知ってる?

 ついでにいっとくと、森タワーは地上54階地下6階、合計60階ですとさ。ああそう、なるほどね。もひとつしつこくいっとくと、54というのも6×9だな。よっぽど6がお好きなようで。

 こういう思考には、ついてこれる人は少ないだろうな。でもはっきりと言えることは、私は多くの情報を持っているということだ。読者のみなさんは、ほとんど情報を持っていないでしょう。

 情報を持って極端な思考に走る私と、情報を持たずに「まさか、そんなことあり得ないでしょ」という情緒的思考しかできないあなたと、はたして真実の近くにいるのはどちらであろうか。なんちゃって。今回、哲学と関係のあるのはここだけか。

 私は妄想するのである。六本木ヒルズのどこか知られていないフロアに連中の集会所があって、夜な夜なアホ森とか三バカ蛭ズトリオとかその他のガイジンだとかという醜悪な連中が集まり、今度は誰の血を吸ってやろうかな、うへへへへへ~、と相談しているのではないか。

 そんなバカな、と思ってはいけないよ。私はその現物をサンフランシスコで見てきたし、だいいち猫だってしょっちゅうやっていることではないか。うにゃ~。

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(おまけの笑い話)

 毎年、年末になるとベートーベンの第九をあちこちでやっているね。大阪城ホールでは一万人もの人が歌っている。「一万人の第九」。

 私は、あれを見ているとおかしくてたまらない。第九は「喜びの歌」という別名があってドイツ語の「喜び=フロイデ!」を曲中で100回以上叫ぶのだけど、本来あれには「フライハイト!」という別の表題がついていた。

 フライハイト=自由。ベートーベンはフランス革命の同時代を生きた人だから、もうおわかりですね。そう、あの交響曲は本来、フリーメーソン賛歌として作曲されたのだよん。

 フランス革命は後にナポレオンなんかが出てきて、しかも皇帝に即位するというメーソン思想とはかけ離れた変てこりんな展開になっちゃった。だからベートーベンも脳天気にフリーメーソン賛歌なんかを発表することができず、でもせっかく作曲したのにもったいないから、「フライハイトのかわりにフロイデなんかでどうかな、うんいけるかも」と考えて演奏にこぎつけたらしい。

 日本人も変てこな連中である。フリーメーソンに闇から支配されようとしていることも知らずに、毎年末にはフリーメーソン賛歌を歌い上げるんだもんな。そんなにも奴隷にされるのが嬉しいかね。

 ベートーベンがフリーメーソンであった証拠はないのだが、彼の超お友だちだったゲーテは間違いなくメーソンである。ゲーテの代表作の中に『ヴィルヘルム・マイスターの徒弟時代』『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』というのがあって、徒弟・遍歴とくればメーソンの暗号である。

 メーソンというのは英語で石工のこと。中世では建物といえばぜんぶ石で造られたから、石工とは建築技術の職能集団を意味した。中世で職人といえば、その技術を学ぶためにまず親方に弟子入りし、一人前になると各地の名人を訪ねて技術を磨く旅を重ねたのである。つまり徒弟と遍歴。これは現代メーソンでも儀式の名前として残っている。

 だから、フランス革命と同じくフリーメーソン革命だったアメリカ独立革命においては、いちばん偉い人を建築家の親方のまた上の、頭領の親玉という意味で大統領と呼んだのである。これは冗談。

 ところで、建築家といえばつまり大工。ベートーベンの交響曲第九番を「だいく」と呼ぶのは、ある意味でとても正しいのだ。よかったね。

 にゃはははは~、…。

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 いつもの超美女にこんな知識を開陳していたら、彼女はにやりと笑ってこう言った。

「そういえば、イエス・キリストも大工よね」

 おぬし、できるな。

□□おまけのおまけ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【喜びの歌・訳詞】
 ベートーベ第九の合唱で歌われる歌詞の翻訳を書いておきます。この日本語を読めば、大晦日に似合うようなめでたい感じじゃないのもよくおわかりかと。(つーても、私の翻訳じゃない。あたしゃ、こんなにへんな日本語は使いません)。

 元の詩はシラーのものですが、作曲にあたってベートーベンが適当に切り貼りしているので、シラーの意図からはかけ離れたものになっている可能性あり。

 今回ちょっと調べてみたら、この詩の解釈についてもいろいろな議論があるそうなんです。あはは。この詩の「喜び」を「自由」に置き換えて読んだら、意図はバレバレなのにねえ…

[喜びの歌:翻訳]



おお友よ、このような音ではない!
そうではなく、もっと楽しい歌をうたおう
そしてもっと喜びに満ちたものを

1.
喜びよ、美しい神々の閃光よ
楽園の世界の世界の娘よ
私たちは足を踏み入れる、炎に酔いしれつつ
天なるものよ、あなたの聖所へと
あなたの魔法の力は再び結びつける
世の中の時流の剣が分け隔てていたものを
乞食が王侯の兄弟になるのだ
あなたのその柔らかな翼が憩うところで
抱きしめられなさい、何百万の人々よ!このキスを全世界に!
兄弟たちよ、星の輝く天幕の彼方に
愛に満ちた父がいるに違いない

2.
大きな幸いを得たひと、(すなわち)
ひとりの友の友となり優しい妻を得た
ひとはその喜びを共にしよう!
そうだ、たとえたったひとつの魂であっても
自分のものと呼べるものが世界の中にあるのならば!
そしてそれができないものは、そっと出ていくがいい
涙しながらこの集まりの外へ!この大きな環に住むものは共感を
尊びはぐぐめ!
それは我々を星の世界に導く
あの未知なるものが君臨しているところへ

3.
喜びを飲む、全ての生きとし生けるものは
自然の乳房から
全ての善きもの、全ての悪しきものも
そのばらの道を追い求めてゆく
喜びは私たちにキスと葡萄酒とを与えた、そして
死の試練をのりこえた友を;
快楽は虫けらに与えられ
そしてケルブが立っているのだ、神の前には
あなたたちはひざまづくのか、何百万の人々よ?
おまえは、創造主を感じるか、世界よ?
彼を星の輝く天幕の彼方に探せ!
星の彼方に彼はいるに違いない

4
.喜びは力強いバネだ
久遠の自然の中において喜びよ、
喜びこそが歯車を回す
その巨大な宇宙時計において
それは花々をつぼみから誘い出し
恒星たちを天空から(誘い出し)
天球を空間で回転させる
予言者のとおめがねが知らぬところで
朗らかに、創造主の恒星たちが飛び回るように
壮大な天空を駆け抜けて
走れ、兄弟よ、おまえたちの行く道を
喜びに満ちて、英雄が勝利に向かっていくように!

5.
真理の炎の鏡の中から
それは探求するものにほほえみかける
美徳のけわしい丘に
それは耐え忍ぶものの道を導く
信仰の輝ける山々の頂には
その旗が風にひるがえるのが見え
砕かれた柩の裂け目
からはそれが天使の合唱の中に立っているのが(見える)
堪え忍べ、勇気を持って、何百万の人々よ!
堪え忍べ、よりよい世界のために!
星の輝く天幕のかなたの天国で
おおいなる神が報いてくれるだろう

6.
人が神々に報いることはできない
しかし神々に倣うのはすばらしいことだ
悲嘆にくれるものも貧しいものも出てこい
朗らかなものと一緒に喜べ
怒りも復讐も忘れてしまえ
不倶戴天の敵も許すのだ
彼に涙を強要するな
悔恨が彼を苦しめるようにと願うな
貸し借りの帳簿は破り捨ててしまえ!
世界全てが和解しよう!
兄弟よ - 星の輝く天幕のかなたでは
神が裁く、我々がどう裁いたかを

7.
喜びは杯に湧きかえる
ぶどうの黄金の血のうちに
残忍なものは優しい心を飲みこみ
絶望は勇気を(飲みこむ)
兄弟よ、おまえたちの席から飛び立て
なみなみと満たされた大杯が座を巡ったら
その泡を天にほとばしらせよう:
このグラスを善き精霊に!
星の渦が褒め称えているものセラフィムの
聖歌が賛美するもの
このグラスをその善き精霊に
星の輝く天幕のかなたにまで!

8.
重い苦悩には不屈の勇気を
無実のものが泣いているところには救いを
固い誓いには永遠を
友にも敵にも真実を
王座の前では男子の誇りを
兄弟よ、たとえ財産と生命をかけてでも
功績には栄冠を
偽りのやからには没落を!
神聖なる環をより固く閉じよ
この黄金のワインにかけて誓え
誓約に忠実であることを
これをあの星空の審判者にかけて誓え!

9.
暴君の鎖からの救出を
悪人にもまた寛大さを
死の床で希望を
処刑台で慈悲を!
死者もまた生きるのだ!
兄弟よ、飲み、そして調子を合わせよ
全ての罪人は赦され
そして地獄はもはやどこにもない
朗らかな別れの時!
棺衣にくるまれた甘美な眠り!
兄弟よ - やさしい判決を
死のときの審判者の口から!

 訳詞はこれで終わり。ただ、ベートーベンが歌にしたのは8番までだった。なあるほどねえ。たしかに9番まで歌えば、フリーメーソン革命思想であることがまるわかりになるもんね。

 しかし、下手な隠蔽だな。

 でわまた次回。

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[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com
[mail to:nekotetu@mbr.nifty.com]

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