2009年1月26日月曜日

【猫哲学62】 猫温暖化、その2。

 
       猫┃哲┃学┃の┃お┃部┃屋┃μ┃

(2005/03/11)

「おいこらバカ猫、今日からメシは一日に一食だ、いいな」

「えーっ!? なんでニャ!」

「温暖化を防ぐためだ。日本はだな、これから7年の間に、二酸化炭素の排出を大幅に削減しなければいかんのだ。だから、メシを食ってはいけないのだ」

「どーしてそうなるニャ!」

「二酸化炭素は呼吸をすると出てくる。かといって一日3時間、息を止めていろといってもムリだろう。だったら、活動そのものを少なくするしかない。そのためには、エネルギー源であるメシをカットするのが、最も合理的ではないか」

「やだニャー、フギミャーッ!」

「これは、日本が決断し、世界に約束したことなのだ。だから、おまえにも責任があるのだぞ」

「知らんニャ、そんなこと。ひもじいのは、いやニャ」

「ええい、がまんせんかい。地球の運命がかかっているのだぞ」

「いやニャー、壁ひっかいてやる! プラモデルこわしてやる! 布団におしっこかけたる!」

「こらー! このテロ猫めが! 成敗してくれる、そこに直れ!」

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 …のようなバカ猫との会話が、わが家で発生するなどということはぜったいにない。私は地球温暖化というのがものすごーくアホな議論であることを知っているからである。

 温暖化論のアホさかげんは以前の猫哲学でも指摘したが、今回はさきの2月16日に悪名高い『京都議定書』が発効したことでもあるので、その話を中心に書いてみようと思う。温暖化なんかをマジで信じている人は、読まないでください。不愉快になるうえに、時間のムダだから。

 さて『京都議定書』なるものは、1992年、地球温暖化京都会議において日本が議長国となって締結されたものだ。日本も、しょうもないことの責任を背負い込んだもんだよなー。

 ちなみにそのとき、議長国のトップとして会議をとりしきったのは、川口順子という女だ。そうだよ。「イラクが『大量破壊兵器』を持っている」とかいう理由で、無防備なイラク市民の頭上に爆弾を落とすのに手を貸した、あの極悪非道外務大臣だ。

 それで? 川口のおばはん、イラクに大量破壊兵器はあったのか? アメリカはなかったといっとるぞ。じゃあ、あんたが議長をした温暖化防止京都会議で、温暖化が進行しているという証明はなされたのか。あれから13年もたったぞ、いいかげんに証明してみせろよ。なんで沈黙したままなんだ、この無責任外道鬼畜低脳奴隷根性犬コロ女!!

 おっと、興奮しすぎやな。この女の顔を思い出すと、どうしても冷静ではいられないだ。

 私はねー、あの京都会議のときに、ひとりのインドの女性がいった言葉を忘れることができないんだよー。

「先進国の二酸化炭素排出はただの贅沢だけど、私たちが薪を燃やすのは、毎日の料理をつくるための、命の糧なのです。それを削減しろなんて、死ねというんですか」。

 ところが川口ってババアは、こうした主張を封じ込めるために後進国を会議場から閉め出し、先進国だけで密室会議をして、『京都議定書』を作定しやがった。たいした議長さまだよ。いったいどんな神経をしていやがるんだか。あ、そうか。イラク市民が殺されても平気なんだもんな。もともとそういう性格なんだ。こんな汚物が大臣になる日本って、もう救いがないね。

(注:私は当時の新聞雑誌記事を保存しているので、こうしたことの証拠はちゃんと揃っている。ただの言いがかりではないからな。)

 脱線したけど、この京都議定書において日本は、2012年までに温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、フロンなど)の排出を6%削減しなければいけないことになった。

 6%というと達成可能な数字に思うかもしれないけど、私は断言するぞ。そんなこと、ぜーったいに不可能である。

 まず6%というのは、京都会議の2年前、1990年の排出量を基準にしている。今年は2005年だから、15年も前の数字だ。その頃の排出量は、今よりも8%も少なかった(らしい)。ということは、2012年までに日本が削減する必要のある量は8+6=14%ということになる。

 あのね、13年も前に削減すると決めておいて、その間いったい政府は何をしてきたの。減らすどころか、増えているではないの。日本政府が温暖化対策なんかまじめに考えていないことは明らかじゃないか。特に川口! こらーっ! おまえ、今まで何をしていやがった。イラクの女子どもをなぶり殺すのにはいやに熱心だったくせして、地球の未来のことなんか知らんぷりかよ! おまえが議長だったんだろうが! きちんと出てきて、言い訳のひとつもいったらどうだ!

 あ、またまた興奮しちゃった。

 んで、この14%というのがいかに無理不可能な数字であるのか、ちょっと書いておこう。

 まず、温室効果ガスというが、まあほとんどが二酸化炭素のことなんだろうけど、そいつをいっぱい排出しているのは、まず工場、発電所、それに自動車だといわれている。全体のなかでそれがどれくらいの割合を占めるのかは、調べてみたけどわからない。本当は、誰も知らないんじゃないかな。どうも、そんな気がする。

 でもまあとりあえず、それらが排出の主役だったとして、どうやったら排出を減らせるか。

 ふつうに思いつくのは、工場やなんかの操業を、縮小すればいいってことやね。あるいは、エネルギーをもっと効率的に使うとか。

 しかし、よく考えてみようね。1990年以降、日本の工業生産は、どんどん減り続けているのだ。バブル経済の後始末ができないでいるから、ものすごい不況が続いているよな。企業はこのなかで生き残っていくために、工場を海外へ移転し(主として中国)、部品生産なんかは外国企業に発注して、コストを下げようと努力してきた。当然のことだがエネルギー効率だって、いっしょうけんめいに改善してきたのだ。ここ15年もの間、ずっとそうしてきたんだぜ。

 結果として、日本国内にある工場は次々と閉鎖に追い込まれている。日産座間工場の閉鎖なんて、ニュースになったでしょ。松下や三洋なんかも、工場閉鎖をどんどんやっている。つまり一般企業は、そのつもりではなくても、結果的に二酸化炭素排出をどんどん削減してきたのだ。これ以上、どうしようってんだ。日本の工場をぜんぶ潰すしかないってか? 私はそれでもちっともかまわないが、日本経済は壊滅するぜ。

 とまあ、そんな経済環境であるのに、日本の二酸化炭素排出量はこの15年で8%も増えたって? いったい、誰が出しているんだ。それをいったい誰が計算したんだ? そして、今後いったいどうやって、工場からの排出を削減していくつもりだ?

 二酸化炭素排出のもうひとつの容疑者、自動車に話を移してみよう。

 たしかにこの15年の間、流通の主役はトラックに移行している。黒猫さんや飛脚さんやペリカンさんが活躍しているものね。本当をいうと鉄道を使ったほうが資源効率はいいんだけど、政府は自動車の増加を止める気はいっさいないらしい。トヨタが唯一のまともな黒字企業だという事情もあるけど、それから三菱自動車が国策企業だという裏話もあるけど、でも本当の理由は道路公団だ。

 小泉という嘘つき首相が道路公団改革とやらをやったとかほざいているが、道路建設というのは政治利権の固まりなので、政治家はいまさら工事をストップできないんだよな。だから非効率きわまるムダな高速道路はこれからも造り続けられるし、その口実である自動車は減ってはならないのさ。

 だいたいやね、今の日本経済を支えている唯一の産業が自動車産業なんだから、これを縮小に追い込めば、日本経済はガタガタになるがな。ガソリンの消費を抑えようとすれば、石油産業も壊滅する。そんなことになったら、中東に日本の軍隊を派遣している裏の口実も消えてしまうんじゃないか?

 そんな風にして工業生産が壊滅したら、国民生活はボロボロになるから、流通だってサービス業だって滅びる。てなことにならないように、なんてあれこれ配慮をしていたら、二酸化炭素の排出削減なんてぜったいにできないってば。中学生でも理解できる話だな。

 ね、14%の削減なんて、やれるわけがないことがわかったでしょ。まあ、無理すればやれないことはないけど、それをやったら確実に国は滅びる。さあ、どうする?

(発電所の問題があるけど、その議論はまた壮大な物語になるので、いつか別の場所でやります。ここでは触れない。二酸化炭素が問題だというなら、原発は止めるしかないことだけいっておくね。)

 さて、残された二酸化炭素排出の犯人は、人間だ。いや、動物ぜんぶだな。

 そこで冒頭の話になるわけだ。一日24時間のうち3時間程度、呼吸を止めれば排出削減になる。というのは冗談だけど、要は生命活動を85%以下に落とすしかないでしょ。呼吸以外にも、料理や電灯や冷暖房にだってエネルギーを使っているんだから、息を15%止めるだけじゃ足りない。早い話が食う量を半分くらいにして、じっと動かないで生きれば、温暖化防止に貢献できるのだ。それとも、もっとてっとり早く、半分ほど殺しちまうか?

 あ、それと前の猫哲学でも書いたけど、牛さん羊さんには、げっぷと屁も削減していただかねばならない。メタンガスによる温室効果は二酸化炭素の数十倍といわれているのでね。

 はっはっは。どうだい日本政府。こんなことをやれるもんなら、やってみなってんだ。

 政府の役人だってバカではないから、これらのことがアホな議論であるのは知っている。知っているくせになぜ本当のことをいわないのか、私は知らない。知りたい人は内閣か総理府に聞いてください。
 しかしやつらは小狡いことでは定評があって、嘘をつくにあたって言い訳と逃げ道はちゃんと用意してある。その屁理屈を、私が暴露してやりましょうじゃないの。

 京都議定書が発効してちょうど一週間後に、昨今とっても笑える話題を提供してくれているおちゃめなイヌ、いやNHKが『クローズアップ現代』という看板番組で二酸化炭素削減の問題を取り上げた。タイトルは『地球温暖化、日本の取り組み』(だったと思うけど、忘れた)。

 その番組での主張が、政府官僚の逃げ道へと世論を誘導するための悪辣な洗脳になっていて、連中の本音がみごとに表現されていたので、ご紹介しましょ。

 ちなみに、その番組を制作したイヌ、いやNHKのディレクターが、温暖化のことなんかまともに考えたことがないのは明白だ。だって番組の冒頭、「北極の氷山がとけて海面が上昇してたいへんだ」なんてナレーションにかぶせて、北極の映像を映していたもんな。

 北極の氷がとけても海面は1ミリだって上昇しないことは、前に猫哲学23で書いたのでご参照ください。

 で、その番組だけど、内容はざっとこういうものだった。

○二酸化炭素の削減にはいろいろな問題があって、とても困難である。(といいながらNHK、工場の話ではなくてホテルのサービスの質を落とす話をしていたよ。何を頓珍漢な…)

○日本での削減も大事だが、地球全体では旧共産圏の東欧諸国の工場の排煙のほうが問題だ。

○日本での削減を努力するより、日本の技術を輸出して東欧諸国の工場を改善すべきだ。

○そうすれば、日本での排出を削減するよりも、効率的に地球温暖化阻止に貢献できる。

○だから日本の排出削減より、外国の削減に協力すべきだ。
 てな感じの内容でした。ああ、恥知らず。イヌも国も。

 それにしても、ものすごい論理やなあ。京都議定書では、各国それぞれに目標を決めて努力しましょうねといっているのに、NHKさまによれば、日本は努力しなくていいから、外国の努力を応援しましょう、だってさ。

 これが日本の官僚の本音である。つまり、日本が削減に失敗することを見通していて、というかそのための努力をするつもりなんかなくて、失敗したときの言い訳をちゃんと用意しているの。その世論誘導に全面協力して、科学も論理も良心もかなぐり捨てた番組を制作して放送するのがイヌ(しつこいか)HKなわけよね。北朝鮮を笑っていられるのか日本人。

 でも日本人ならともかく、東欧諸国がそんな子供騙しに納得するわけなんてないから、そのときの逃げ道だってちゃんと用意してある。

 京都議定書では、二酸化炭素の排出権が、国家間で売買できるようになっているのだ。つまり、これだけの二酸化炭素は出してもいいよ、という許容量を、お金で買い増しするわけ。ビンボーな東欧諸国からその権利を買えば、日本は許されている以上の二酸化炭素を排出しても文句をいわれないようになっている。京都会議の議長国だった日本は、最初からこうなることを見越して、すべてを金で解決できるしくみを盛り込んでおいたのだ。

 でもさ、権利を売っちまった東欧諸国は、どうなるの。国民は怒るだろうよ。寒い冬がきて、ストーブをたこうと思ったら、政府が「その権利はもう売ったから、火をつけるな」なんてことをいいかねない。それ以前に、民衆が燃料を買うことができなくなるように操作するだろう。そんなこんなで死者でもでようもんなら、日本はどんなに恨まれることか。

 あったまいいよなー、川口順子。それは認める。しかし根性が腐っているから、日本は永遠に諸外国から軽蔑されることになる。実は川口のババア、真の狙いはそのことだったのだ。日本人面しているから騙されやすいが、この女、中身はアメリカ人なのだ。日本の未来を、魂を、悪魔に売り渡しやがったのだ。本当の話だよ。私はちゃんと証拠だって持っている。

 しかも川口の心の故国アメリカは、京都議定書を批准していない。あ~あ、つくづくよくできた話だと思うよ。ほへ。

 この世に、迷惑な連中は3種類いる。頭の悪い凡人と、頭の悪い悪人と、頭の良い悪人だ。最も世に害をなすのは3番目で、それが川口順子である。

 うむ、ちゃんと哲学らしいまとめになったではないか。

 とまあそういう次第なのでね、私は地球温暖化なんぞというサル芝居につきあうほど間抜けではない。地球は温暖化なんかしていないし、二酸化炭素の増加にはもっと別の要因があるし、極地の氷はとけないし、さらに温室効果なんて非科学的きわまりない似非理論である。

 さあ、そんなことなんか忘れて、猫と昼寝でもするぞ。それが最高に省エネな生き方ではないか。なあ、バカ猫。

 ん? ああ、メシか。ほら、なんぼでも食え。

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「あなたも執念深いわねー、そんなにあのおばちゃんが嫌い?」

 例の超美女は、例によってにやにや笑いながらそういった。

「ああ、大嫌いだね。嘘つきで詐欺師でヒステリーで、しかも人殺しだもんな。あれほどの外道でしかも女なんて、珍しいぜ」

「ふふん、甘いわね。女の半分は、そんなもんよ」

「なにおー、じゃあきみは、どっちの半分なんだ」

 その問いに答えるかわりに彼女が浮かべた不気味な笑いを、私は忘れることができないのである。                


[上の文章は、約4年前に書いたものです。]
[original from 【猫哲学HP】 http://nekotetu.com/
[mail to:nekotetu@mbr.nifty.com]

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